絶対王者の阿部は国際大会で勝ち上がるために順応力が必要とした(C)Getty Images パリ五輪で大きく注目を集めた柔道。日本は男子が金2個を含むメダル5個、女子は金1個を含むメダル2個で、混合団体は前回と同じ銀メダルとなった。…

絶対王者の阿部は国際大会で勝ち上がるために順応力が必要とした(C)Getty Images

 パリ五輪で大きく注目を集めた柔道。日本は男子が金2個を含むメダル5個、女子は金1個を含むメダル2個で、混合団体は前回と同じ銀メダルとなった。個人戦では男女併せて3つの金メダルと出場国の中では最も多かったものの、東京大会の9つから大きく減少した。

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 一方で大会を通して注目となったのは「指導」や「偽装攻撃」などといったキーワード。日本国内では技のポイントや指導など審判の判断に対して疑問を持つ声も多かった。今後、日本の国技である柔道が世界で勝ち上がっていくためには何が必要か。 

 柔道男子66キロ級で金メダルを獲得、大会連覇を果たした阿部一二三は25日に放送された「ワイドナショー」(日曜午前10時、フジテレビ系列)にゲスト出演。五輪4連覇への思いとともに、話題を集めた審判問題についても言及した。
 
 同番組内では大会に臨むにあたっての減量法や当日の食事の摂りかたなど様々な話題が出る中で、出演した国際弁護士の清原博氏が柔道とJUDOの違いについて「実はフランスは競技人口が日本の4倍いるから『JUDO』はフランスが本場と言っていいと思うんです。そうすると日本選手が日本の柔道と国際的な『JUDO』の二刀流でやってなきゃいけないのかなと思うんですけど」と質問すると、阿部も「本当にその通りで。僕らも適応しなきゃいけない」と呼応した。

 理由についても「ルールは世界共通でも、ただ海外の審判の方とか見る目線が全然違う。海外の試合に出る時はこういう試合をして、日本で試合する時はこういう試合をしてみたいな」と自身も"2ウェー方式"を意識しながら、大会に臨んでいるとした。

 日本が誇る柔道界のエースは先を見据えている。大会直後から「3連覇はもう絶対に成し遂げる。今回は終わった瞬間から思ってましたね」と強い意欲を示し、続けて「やっぱり4連覇」とその後に続く、高い目標についても口にした。4年後のロス五輪は今回と同じく66キロ級で臨む考えも明かしていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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