<ラグビーテストマッチ・アサヒスーパードライ パシフィック・ネーションズカップ(PNC):日本55-28カナダ>◇25日(日本時間26日)◇1次リーグB組◇第1戦◇バンクーバー矢崎よ、ラグビー界の大谷になれ! ラグビー日本代表(世界ランク1…

<ラグビーテストマッチ・アサヒスーパードライ パシフィック・ネーションズカップ(PNC):日本55-28カナダ>◇25日(日本時間26日)◇1次リーグB組◇第1戦◇バンクーバー

矢崎よ、ラグビー界の大谷になれ! ラグビー日本代表(世界ランク14位)のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)が早大2年生FB矢崎由高(20)へ特大指令を出した。

1月の就任後、テストマッチ4戦目にして初勝利。6戦連続先発で起用した矢崎は、前半22分に下川甲嗣のトライをアシストするなど躍動した。

一方で、自陣での安易なパスミスや、キックチャージを受ける場面もあり「つまらないパスを放ってしまったのは、正直やってはいけないこと」と厳しく評価。ただ「スキルを磨いている途中。ここは我慢であり、忍耐力が必要」としつつ「スピードとパワーはまだまだ伸ばさないといけない」と課題を挙げた。

成長し続ける矢崎の姿に「(メジャーリーグで活躍する)大谷を思い起こした」という。「(大谷は)若手の時は、若い頃は『何でも打ちたい』『何でも投げたい』と思っていた。ただ、大谷選手がこれほど偉大なプレーヤーに今なったのは、『何を打つのか』『何をヒットしに行くのか』『バッターボックスにバッターとして何をしに行くのか』『何を逃すのか』と明確な判断ができるようになったからだと思う」。

今後には「大谷選手は経験が豊富だが、我々はまだ発展途上。必ず経験はつく」と期待を寄せ、「基礎的な部分はとてもいい素質を持っている。ラグビー界の大谷となることを期待している」と笑った。

最後に日本語で「オオタニ、スゴイネ!」。矢崎の“大谷化”は「ハチネンゴ!」と未来を描いた。

次戦の9月7日、米国(同19位)との1次リーグB組第2戦(熊谷ラグビー場)には「多分(早大に)戻るとは思うが、まだ確定はしていない」とした。