「ドジャース8-4マリナーズ」(21日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手(30)がマリナーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、4打数1安打1四球、五回に今季39個目の盗塁を成功させた。39本の本塁打数と合わせ、メジャー史上6人目の「…

 「ドジャース8-4マリナーズ」(21日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)がマリナーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、4打数1安打1四球、五回に今季39個目の盗塁を成功させた。39本の本塁打数と合わせ、メジャー史上6人目の「40本塁打-40盗塁」にダブル王手をかけた。チームは逆転勝ちで4連勝。MLB最多の貯金24でナ・リーグ西地区首位をがっちりキープした。

 捕手は二塁へ送球することを諦めた。剛腕ギルバートの投球動作を盗んだ完璧なスタート。二塁に到達した背番号17はパーンと手を叩いた後、三塁側の味方ベンチに向かって親指を立て、充実感いっぱいの表情を見せた。

 復調を印象づける快音だった。2点リードの五回。カウント3-1からストライクを取りに来た151キロ直球を逃さず、右中間へはじき返した。7月中旬以来、約1カ月ぶりの5試合連続安打。盗塁と暴投で三塁まで進むと、3番フリーマンの二塁打でホームを踏んだ。打者9人で5点を奪う攻撃の起点となった。

 1点を追う三回の打席では四球を選び、2番ベッツの左翼線二塁打で一気に生還。持ち味の快足で逆転のホームを踏んだ。

 大谷の8月月間打率は・195(81打数16安打)。不振とも言える数字だが、試合後のロバーツ監督は「ショウヘイは素晴らしい打席を送っていたと思う。ストライクの球をしっかり振っていた」と評価。さらに、マンシーら長期離脱していた打者の復帰による相乗効果にも触れ、「前後の打者を考えて打席に立った時の彼はより危険な打者になる。軌道に乗れば、多くのことをやってのけるだろう」と話した。

 本塁打は3試合足踏みして39本のまま。休養日を挟んで迎える23日の本拠地でのレイズ戦で本塁打と盗塁を記録すれば、メジャー史上6人目の快挙が成し遂げられる。かつて広島に所属したソリアーノ(ナショナルズ)が06年に達成した147試合を大幅に更新する126試合目。歴史的瞬間が刻一刻と近づいている。