卓球男子でパリ五輪代表のリザーブ(補欠)を務めた松島輝空(17)=木下グループ=が22日、都内で取材に応じた。「自分は初めてのサポートで(これが)五輪の会場か…っていう感動もあったが、練習相手(に専念)は1日1日が長いと感じた」と本音を吐…

 卓球男子でパリ五輪代表のリザーブ(補欠)を務めた松島輝空(17)=木下グループ=が22日、都内で取材に応じた。「自分は初めてのサポートで(これが)五輪の会場か…っていう感動もあったが、練習相手(に専念)は1日1日が長いと感じた」と本音を吐露。「今後、自分は(リザーブでは)2度と行きたくないって今回本当に感じたので、次はリザーブではなく選手で出たい」と、4年後のロス五輪出場へ意欲を示した。

 成長著しいホープ左腕は、世界ランクでは日本勢3番手につけたものの、五輪代表入りは惜しくも逃し、今回はリザーブとして日本代表に帯同。大会中は練習パートナーとして尽力したが、自身の練習に割く時間はなく、帰国後はオフを取ることもなく練習を再開したという。「パリ五輪ではほとんど(自分の)練習なしでやっていたので、(選手としては)ほぼ休みだった。帰ってきてからは普通に練習した」と、独特の表現で悔しさをにじませた。

 選手としては出られないだけに「五輪が始まる前から行きたくない気持ちはあった」と本音を包み隠さず吐露しつつも、男子シングルス準々決勝で張本に競り勝った金メダリストの樊振東(中国)の底力や、モーレゴード(スウェーデン)が世界ランク1位の王楚欽(中国)を破った番狂わせには刺激を受けたという。次の五輪選考レースでは世界ランクが再び重視される可能性も高いだけに、「海外大会の1大会1大会が大事。次は選手で出られるように頑張りたい」と決意を込めた。