「全国高校野球選手権・準決勝、京都国際3-2青森山田」(21日、甲子園球場) 初の決勝進出を目指した青森山田は逆転負けし、4強で散った。2番手で登板したエース・関浩一郎投手(3年)は涙を拭いながら整列。「負けるときってこうなるんだなと、ス…

 「全国高校野球選手権・準決勝、京都国際3-2青森山田」(21日、甲子園球場)

 初の決勝進出を目指した青森山田は逆転負けし、4強で散った。2番手で登板したエース・関浩一郎投手(3年)は涙を拭いながら整列。「負けるときってこうなるんだなと、スタンドにいる仲間の顔を見たときに実感した」とスタンドへのあいさつを終えると、思いがあふれ出た。

 リードを守り切れなかった。2-0の六回から登板し、先頭は空振り三振に仕留めるも、そこから死球を挟んでの3連打で同点に。なおも1死一、三塁で投ゴロの間に勝ち越し点を献上。打線は初回に2点を奪うも、二回以降は相手左腕2人を打ちあぐね、ホームが遠かった。

 仲間が土を集める中、エースはぼうぜんと立ち尽くした。「仲間と一緒にここに来れて、ここで試合できたのが財産。土以上に思いがある」と土は持ち帰らず。涙を拭い、胸を張って青森へ帰る。