第106回全国高校野球選手権は大会2度目の休養日となった20日、初優勝を狙う4校が兵庫県西宮市内などでそれぞれ調整した。21日の準決勝は神村学園-関東第一、京都国際-青森山田の顔合わせ。暑さ対策のため、第1試合は昨年より1時間早い午前8時…

 第106回全国高校野球選手権は大会2度目の休養日となった20日、初優勝を狙う4校が兵庫県西宮市内などでそれぞれ調整した。21日の準決勝は神村学園-関東第一、京都国際-青森山田の顔合わせ。暑さ対策のため、第1試合は昨年より1時間早い午前8時に開始される。

 関東第一は、淡路市内の室内練習場で汗を流した。早朝まで降り続いた雨の影響で急きょ練習場所を変更。マシンを打ち込むなど打撃を中心に約2時間、調整した。

 準々決勝の東海大相模戦では主将の4番・高橋徹平内野手(3年)が高校通算61号となる先制ソロ弾をマーク。ただ、値千金のアーチも米沢貴光監督(49)はチームに与えた勢いは「全くない」と笑う。「いつもホームランを打ったあとは必ず原点に戻れと言っている」と指揮官が言うとおり、高橋も「良いホームランだったけどあの意識は消して、低い打球を意識してヒットを打てれば」と慢心は一切ない。

 夏は初の決勝進出を懸けて、2年連続4強の強敵・神村学園と激突。米沢監督は「うちと正反対の攻撃のチーム。うちはうちらしく守備のチームとしてぶつかっていきたい」と守り勝つ野球で対抗する。