第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)で2勝を挙げた石川代表の小松大谷の選手たちが18日、石川県小松市津波倉町の同校に帰ってきた。保護者ら100人以上が拍手で出迎え、選手一人ひとりに花が贈られた。 野球部OB会の渡…

 第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)で2勝を挙げた石川代表の小松大谷の選手たちが18日、石川県小松市津波倉町の同校に帰ってきた。保護者ら100人以上が拍手で出迎え、選手一人ひとりに花が贈られた。

 野球部OB会の渡辺伸也会長(50)は阪神甲子園球場で試合を観戦。アルプススタンドで校歌を歌い、涙が止まらなかったという。「これまでのすべてのOBが甲子園で校歌を歌えなかった悔しさを晴らしてくれてありがとう。この感動を次の世代の選手たちも続けていってほしい」と語った。

 東野達(いたる)主将(3年)は「アルプス(スタンド)からの心強い応援で結果を出すことができた」と感謝を述べた。「甲子園のバックスクリーンを見ながら校歌を歌う姿は1年生のころからずっとイメージしてきた。実現した瞬間は本当に気持ちがよく、鳥肌が立った」と振り返った。「目標は優勝だったので、悔しい思いもあるし、まだまだ野球がしたかったが、1勝も挙げられなかった母校の歴史を自分たちの代が塗り替えることができたことには誇りを感じる」と話した。

 卒業生で元生徒会長の中村泰清さん(20)は「学校として甲子園初勝利を飾ってもらい、勇気をもらった。選手たちもみんないい笑顔で、仲の良さがテレビの画面越しでも伝わってきた。卒業生として誇らしい」と話した。(椎木慎太郎)