日本ハムは20日からZOZOマリンスタジアムでロッテとの3連戦に臨む。前のオリックス3連戦(京セラ)はまさかの3連敗を喫したが、日本ハム、オリックス、阪神で活躍した糸井嘉男氏(デイリースポーツ評論家)は悲観していない。 「7月も苦しみまし…

 日本ハムは20日からZOZOマリンスタジアムでロッテとの3連戦に臨む。前のオリックス3連戦(京セラ)はまさかの3連敗を喫したが、日本ハム、オリックス、阪神で活躍した糸井嘉男氏(デイリースポーツ評論家)は悲観していない。

 「7月も苦しみましたが立て直しました。若いチームはズルズルいってしまうことがあるのですが、今年の日本ハムは踏みとどまることができています。就任3年目で新庄イズムが浸透しつつあり、選手もたくましくなっています。ロッテも強いチームですが、日本ハムも確実に力を付けています。明日から切り替えて臨んでほしいですね」

 糸井氏が注目しているのはレイエスだ。身長196センチ、120キロの巨漢スラッガー。メジャーでは19、21年に30本塁打以上を放ち、通算108発と十分な実績を引っさげてチームに加わった。

 「キャンプ、オープン戦から規格外のパワーで、ホームランを30本打つ力があると思って見ていました。すごいところまで飛ばしてましたから」

 5月中旬から約1カ月のファーム暮らしはあったが、7月に4ホーマーを放つと、8月は13試合で打率・390、4本塁打、13打点。先のオリックス3連戦でも、11打数4安打と気を吐いた。

 「序盤は苦手なところを攻められて苦しんだ時期もありました。最近の打席を見ていると、日本の野球に慣れてきたように思います。いかつい風ぼうですが、性格はマジメで優しい。外国人選手が成功するためには技術はもちろん必要ですが、チームに溶け込もうとする姿勢が大切です」

 数々の外国人選手とプレーしてきた糸井氏はレイエスの成功に太鼓判。さらに「夏場の苦しい時期を救ってくれるのが、助っ人。レイエスには存在感もある」と幕張での大暴れを期待している。

 現在、日本ハムは2位だが、3位・ロッテにはゲーム差なしに迫られている。今季ロッテは14勝6敗1分けのお得意様。週末、エスコンフィールドでソフトバンク3連戦が控える中、「(ロッテとの)初戦を全力で取りにいってまずは連敗を止めたい。日本ハムも地力が付いてきているので、また連勝の波がくるはずです」と糸井氏。勝負の6連戦が幕を開ける。