<全国高校野球選手権:関東第一2-1東海大相模>◇19日◇準々決勝◇甲子園東海大相模(神奈川)が準々決勝で敗れ、ベンチ入りした岡村日和マネジャー(3年)の高校野球も終わった。時に背伸びしながら戦況を見つめ、最後は手を組んで願ったがあと1点、…

<全国高校野球選手権:関東第一2-1東海大相模>◇19日◇準々決勝◇甲子園

東海大相模(神奈川)が準々決勝で敗れ、ベンチ入りした岡村日和マネジャー(3年)の高校野球も終わった。

時に背伸びしながら戦況を見つめ、最後は手を組んで願ったがあと1点、及ばなかった。「特等席でした。時間があっという間に過ぎて幸せでした」と連れてきてくれた仲間たちへの感謝を口にした。

三重県出身。自身でも野球を始めた小学1年生の時から「高校野球のマネジャーをする」と言っていた。中3での東海大相模のセンバツ優勝で、心を決めた。転勤した父と神奈川でともに暮らしてきた。

苦労も多くあったが、仲良しの3年生の輪に自分も入れた。「1人で行動できない人が多いと思います」と笑う。グループラインでも「関西弁っぽい感じで話しちゃうんです」と笑うものの、濃い2年半で培った仲間との信頼関係。同校では例が少ない、女性のベンチ入りマネジャーとしても認められた。

「手が器用でないといけないと思っているので、飲み物とかすぐ用意できるように準備したり、男子マネより心遣いや気遣いができるようには意識しています」

試合が終わり、涙もこぼれる。そっとぬぐい、報道陣に対応する原監督やエース藤田の後ろからそっと、水を渡していた。