「全国高校野球選手権・準々決勝、大社-神村学園」(19日、甲子園球場) 準々決勝を前に18日は今大会初の休養日となり、19日に神村学園(鹿児島)と激突する大社(島根)は西宮市内の鳴尾浜臨海野球場で調整。107年ぶりの4強へ、石飛文太監督(…

 「全国高校野球選手権・準々決勝、大社-神村学園」(19日、甲子園球場)

 準々決勝を前に18日は今大会初の休養日となり、19日に神村学園(鹿児島)と激突する大社(島根)は西宮市内の鳴尾浜臨海野球場で調整。107年ぶりの4強へ、石飛文太監督(42)は「とにかく勝つ。球数(制限)は何も考えていない」と3試合連続完投中の馬庭優太投手(3年)のフル回転を示唆。左腕は「いくと決めてるので」と決意した。

 日本列島に旋風を巻き起こしている大社。今や注目度は一番だ。昨夏ベスト4の神村学園と激突へ-。「ベスト4…マジか」と一瞬表情を曇らせた石飛監督だったが「とにかく勝つこと。球数のことは何も考えていない」と明かした。

 馬庭は計401球を投げての3試合連続完投中。15日・創成館戦で115球、17日・早実戦では149球と計264球を投じた。1週間で計500球の球数制限があるため、準々決勝と勝ち上がった場合の21日の準決勝までの2試合で、計236球が上限となる。

 この日、馬庭はブルペンでの投球練習などを行わず、外野ノックなどで調整。肩肘の疲労について「重い感じはあります」と話しつつ「投げるしかないので自分が。自分ではいくと決めている」と決意をにじませた。

 7月の大雨の影響から県道が崩落し、孤立に近い状態が続いた出雲市大社町日御碕地区の人たちへも勇気を届けるつもりだ。「日御碕のこともありましたし、大社町の方々を一番元気づけたい」。強豪校相手へ、勢いそのままに大社旋風を起こす。