大相撲夏巡業が17日、札幌市東区のつどーむで行われ、北海道・岩内町出身の幕内・一山本(30)=放駒=が待望の凱旋(がいせん)を果たした。 喜びをかみしめいていた。一山本が土俵に上がると大きな声援が送られ、土俵を下りればサインや写真撮影を求…

 大相撲夏巡業が17日、札幌市東区のつどーむで行われ、北海道・岩内町出身の幕内・一山本(30)=放駒=が待望の凱旋(がいせん)を果たした。

 喜びをかみしめいていた。一山本が土俵に上がると大きな声援が送られ、土俵を下りればサインや写真撮影を求めるファンにすぐに囲まれた。コロナ禍明けだった昨年は、けがで不参加。一挙手一投足が注目を集めた道産子唯一の幕内力士は「やっぱり地元はいいものです。幕内で来られてよかった」と感慨に浸った。

 昨年11月の九州場所で優勝争いを演じて頭角を表した。今年は序盤の2場所を連続で負け越したものの、直近2場所は勝ち越して復調傾向。地元で“力水”を得て、9月の秋場所へ「しっかり稽古を積んで本場所で力を発揮できれば」と巻き返しへ気合十分だ。

 巡業終了後に札幌東署の一日警察署長に任命された。初の大役に「不思議な感じ。北海道で何か一つでも貢献できることがあるなら」と胸を張っていた。