<ブルワーズ6-4ドジャース>◇15日(日本時間16日)◇アメリカンファミリー・フィールド【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)15日(日本時間16日)=斎藤庸裕】ナ・リーグ西地区の優勝争いが、混戦状態になってきた。首位ドジャースがブルワー…

<ブルワーズ6-4ドジャース>◇15日(日本時間16日)◇アメリカンファミリー・フィールド

【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)15日(日本時間16日)=斎藤庸裕】ナ・リーグ西地区の優勝争いが、混戦状態になってきた。首位ドジャースがブルワーズに連敗し、試合のなかったパドレス、ダイヤモンドバックスとは2ゲーム差に縮まった。「1番DH」で出場した大谷翔平投手(30)は5打数1安打。逆転された直後の9回2死からの第5打席では空振り三振を喫し、最後の打者となった。打率は2割9分4厘に下がった。

   ◇   ◇   ◇

現状のチームを象徴するような敗戦だった。5ー4の8回、4番手のハドソンが不運な安打も重なって3失点。7回まででリードを奪っていれば今季54勝5敗、勝率9割1分5厘を誇っていたが、踏ん張れなかった。逆転され、守護神ウィリアムズを投入された9回に2点リードをひっくり返す勢いはなかった。1死から代打ベッツが空振り三振。続く大谷も連続三振でゲームセットとなった。

7月中旬のオールスター前後から救援陣に不安が出始めた。セットアッパーのトライネン、ハドソンから守護神フィリップスにつなぐ継投で、シーズン序盤に貯金を重ねた。だが、フィリップスが7月に防御率11・74と大不振。同月末に抑えから中継ぎに配置転換されたが、代役トライネンは救援失敗を重ね、左臀部(でんぶ)の違和感で負傷者リスト入りした。少ないリードでは終盤に不安を抱える状態。この日は、安定感のあったハドソンが8回に力尽きた。

痛恨の逆転負けでブ軍とのシリーズ4連戦を2勝2敗で終えた。ロバーツ監督は救援陣の整備について「彼らは皆、ここまでよく登板していて、疲れもある。起用しすぎないように、負担を考慮しながら、出来る限りのベストを尽くそうと思っているが、勝ちゲームでは起用することになる」と、苦しい現状を説明した。

7月23日の時点では8・5ゲーム差で独走状態だったド軍が足踏みし、逆に勢いづくパ軍とダ軍とは開幕直後を除けば、2ゲーム差に最接近。シーズン終盤、地区優勝を目指す3球団の戦いがヒートアップしてきた。