(第106回全国高校野球選手権大会2回戦 第10日〈16日〉の見どころ。丸数字は試合順) (1)広陵(広島)―東海大相模(神奈川) 東海大相模は初戦で8番柴田が本塁打を放つなど、下位打線まで振りが鋭い。地方大会で出場校トップタイの29盗塁…

 (第106回全国高校野球選手権大会2回戦 第10日〈16日〉の見どころ。丸数字は試合順)

 (1)広陵(広島)―東海大相模(神奈川)

 東海大相模は初戦で8番柴田が本塁打を放つなど、下位打線まで振りが鋭い。地方大会で出場校トップタイの29盗塁を記録した機動力も強みだ。

 広陵はロースコアの展開に持ち込みたい。東海大相模は左に好打者が多いだけに、広島大会で21回を投げ35奪三振だった左腕山口の登板もありうる。

 (2)明徳義塾(高知)―関東第一(東東京)

 試合巧者同士の対決。関東第一は速球派の右腕坂井、制球の良い左腕畠中の2人による継投が確立している。1回戦は、先発畠中から四回に坂井に継投し、逆転勝ち。この試合でも継投のタイミングが鍵になりそう。

 明徳義塾は1回戦で2年生左腕池崎が95球で完封。堅守でもり立て、ロースコアの接戦にできれば自分たちのペースだ。

 (3)青森山田―石橋(栃木)

 甲子園初勝利を挙げた勢いに乗る石橋が、選抜8強の青森山田に挑む構図だ。青森山田は初戦で中軸の3人が無安打ながら9得点。青森大会2本塁打の4番原田らが実力を発揮できれば、さらに得点力が増す。

 石橋は初戦で完投した入江が終盤に足をつる場面があっただけに、中2日でどこまで回復できるか。背番号1の柳田らほかの投手の踏ん張りが鍵になる。

 (4)霞ケ浦(茨城)―滋賀学園

 霞ケ浦の長身左腕、市村は智弁和歌山との2回戦で八回途中3失点。100キロに満たないカーブが大きな特徴だ。滋賀学園の打線は2試合連続2桁安打と活発だが、大振りすれば市村の術中にはまる。14本中13本が単打だった2回戦同様に、コンパクトに振る意識を徹底して先行したい。