(15日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 神村学園4ー3中京大中京) エースの力を証明してみせる134球だった。神村学園の今村拓未が2試合連続の完投で、粘る古豪を振り切った。 四回までに2点を失った。だが、連打を許さない。六回、自ら…

(15日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 神村学園4ー3中京大中京)

 エースの力を証明してみせる134球だった。神村学園の今村拓未が2試合連続の完投で、粘る古豪を振り切った。

 四回までに2点を失った。だが、連打を許さない。六回、自らの適時打などで逆転し、さらに気を引き締めた。「逃げの投球では追いつかれる。(ストライク)ゾーンで勝負しよう」。1点差に迫られた九回も慌てず、最後の打者を攻めの投球で左飛に仕留めた。

 今春の選抜大会後、不調に陥った。小田大介監督に「完投する力をつけるまで(エースとして)認めない」と発破をかけられた。黙々と積んだトレーニングの成果が、夏になって表れた。「この3カ月間、やることができた」。自信をさらに深め、次戦に備える。