<全国高校野球選手権:神村学園4-3中京大中京>◇15日◇2回戦初戦で夏の選手権100試合目に達し、9年ぶりの初戦突破を果たした中京大中京(愛知)は1点差で2回戦敗退となった。高橋源一郎監督(44)は「愛知県の大会から通して非常にたくましく…

<全国高校野球選手権:神村学園4-3中京大中京>◇15日◇2回戦

初戦で夏の選手権100試合目に達し、9年ぶりの初戦突破を果たした中京大中京(愛知)は1点差で2回戦敗退となった。

高橋源一郎監督(44)は「愛知県の大会から通して非常にたくましくなったなと感じました。3年生を中心によくやってくれたと思います。感謝しています」と振り返った。

先発した中井遥次郎投手(3年)は2-0の6回先頭でプロ注目の正林輝大(こうだい)外野手(3年)に四球。その後、3安打を浴び、3失点で逆転され、降板した。5回途中106球7安打5四死球3失点で降板。指揮官は「5回は1つの目安」とし、「走者を出しながらも粘り強い投球ができていましたので。(6回から)連打でしっかり捉えてくる神村学園打線さんが非常にすばらしかった」と脱帽した。

主将・杉浦正悦捕手(3年)は、逆転の場面を思い返した。「複数得点を取られてしまった。1点や2点で押さえ込むことができたら、もっと変わったかな」。2-3の9回には3番手の宮内渉吾投手(2年)がソロ本塁打を浴び、「(宮内に)しっかり腕を振らせることができなかった。もっと腕を振らせるなり、球種を変えるなりってところをできたら」と悔やんだ。

2-4で突入した9回裏の攻撃では、2死三塁で1番神谷倖士朗内野手(3年)が右前適時打を放ち、1点に詰め寄った。杉浦は「結果論かもしれないですけど、終わってみたら9回に点が入ったので、(9回に打たれたソロ本塁打がなければ)同点ってところだった」。試合を終えると一塁側スタンドへ、深々とお辞儀をし甲子園の土は持ち帰らず、球場を後にした。