(14日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 小松大谷3―0大阪桐蔭) 強豪の大阪桐蔭と対戦する小松大谷を応援しようと、三塁側アルプススタンドは青く染まった。吹奏楽部員39人に加え、石川県小松市内の吹奏楽団や卒業生らも集まり、約90人…

 (14日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 小松大谷3―0大阪桐蔭)

 強豪の大阪桐蔭と対戦する小松大谷を応援しようと、三塁側アルプススタンドは青く染まった。吹奏楽部員39人に加え、石川県小松市内の吹奏楽団や卒業生らも集まり、約90人が音楽でエールを送った。

 午前2時半ごろ、阪神甲子園球場から200キロ以上離れた学校を応援バスで出発。この日のために特別な曲を用意した。「大谷」つながりで、大谷翔平選手(ドジャース)の日本ハム時代の応援歌を3日前から練習。先頭打者から演奏し、球場いっぱいに響きわたらせた。

 吹奏楽部で応援のリーダーを務める志田球一郎さん(2年)が楽譜を準備した。父は野球部長の慶歩さん(45)。3歳のころ、父が自宅に泊めていた野球部員から野球を教わった。「右打ちだったけれど左バッターに変えられました」と笑って話す。2014年に石川大会決勝で星稜に逆転サヨナラ負けを喫した選手や父親の姿も覚えている。甲子園は「やっぱりいい。星稜を倒してこられたから」と笑顔。「勝てるように演奏したい」とトロンボーンで選手を後押しした。(小崎瑶太)