第106回全国高校野球選手権大会第9日の15日第2試合で岡山学芸館と掛川西(静岡)が2回戦を戦う。掛川西の大石卓哉監督と岡山学芸館の佐藤貴博監督に互いのチームの印象や抱負を聞き、紙上対談の形でまとめた。(構成・斉藤智子、大野宏)  ――初…

 第106回全国高校野球選手権大会第9日の15日第2試合で岡山学芸館と掛川西(静岡)が2回戦を戦う。掛川西の大石卓哉監督と岡山学芸館の佐藤貴博監督に互いのチームの印象や抱負を聞き、紙上対談の形でまとめた。(構成・斉藤智子、大野宏)

 ――初戦を振り返ると

 大石 三回の守備から安定感が出て、落ち着いたところで(高橋郁真から)増井俊介に継投し、流れをつかめた。

 佐藤 相手投手をなかなか攻略できなかった。守備はいい部分がかなり出せたので、細かいところを修正していきたい。

 ――相手の印象は

 大石 そつのない野球をやっていて、非常に選手の能力も高い。1―0のゲームを取れる、いろんな部分で鍛えられた総合力のあるチームだ。

 佐藤 1番田中朔太郎選手、2番鈴木脩平選手が非常に良い。打線全体に上からコンパクトにという意識が強く、乗ると連打が出てくる。

 ――警戒する選手は

 大石 相手のことより、まずは自分たちに隙が出ないよう、初戦に学んで準備する。実際に対峙(たいじ)した時の印象を大事にしたい。

 佐藤 1、2番とバッテリー。高橋投手は岡山大会で対戦していないサイドスロー、増井投手も力のあるまっすぐを投げる。

 ――自チームで鍵となる選手は

 大石 やはり中心はバッテリー。流れを持ってこられるよう、9回トータルで試合を作れるように、もう一度しっかり準備したい。

 佐藤 1番の古謝志侑。彼が打つと雰囲気が全然変わる。初戦は下位打線が仕事をしてくれたので、走者がいる状況で古謝に回したい。

 ――どんな試合にしたいか

 大石 後半勝負が売りだ。好機は多くないと思う。勝負どころで集中力を高め、少ない好機を確実にものにしたい。

 佐藤 4点から5点の勝負になるだろう。おそらく今回も継投になる。僅差(きんさ)の中で最終的に守り勝ちたい。