「全国高校野球選手権・2回戦、京都国際4-0新潟産大付」(14日、甲子園球場) 京都国際は新潟産大付打線を3安打に抑えて完封。3回戦に駒を進めた。 待ちわびた甲子園のマウンドで成長を見せつけた。京都国際が左腕・西村一毅投手(2年)の3安打…

 「全国高校野球選手権・2回戦、京都国際4-0新潟産大付」(14日、甲子園球場)

 京都国際は新潟産大付打線を3安打に抑えて完封。3回戦に駒を進めた。

 待ちわびた甲子園のマウンドで成長を見せつけた。京都国際が左腕・西村一毅投手(2年)の3安打完封で2021年以来の3回戦進出。「完封は意識せず、ペースのいい投球を心がけた」と平常心を貫き、九回2死満塁のピンチも空振り三振で切り抜けた。

 「40点です」と自己採点は厳しい。1回戦の札幌日大戦で中崎琉生投手(3年)が3失点完投。西村は「早くマウンドに立ちたい」とウズウズしていたという。前夜、2回戦の先発を告げられ「やってやるぞという気持ち」と気合を込めたが、逆に力みとなり制球に苦しんだ。「立ち上がりはなかなかストライクが入らなかったが、回を追うごとに修正できた」と、守りにも助けられ五回1死まで無安打に抑えた。

 中学時代は外野手だったが、OBの森下瑠大(現DeNA)の活躍に憧れ京都国際に進学後、投手に転向。今春センバツはメンバー外で「甲子園に立てるとは思っていなかった」というが、投げ込みを重ねて精神力と制球力を磨いた。「1試合でも多く先輩たちと戦いたい」と汗を拭った。