（14日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 新潟産大付0―4京都国際） 京都国際が泥臭い姿勢を実らせた。 1―0の八回1死二、三塁。打席の8番清水詩太は決意に満ちた表情を浮かべた。それに応えるように、小牧憲継監督がセーフティースクイ…
（14日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 新潟産大付0―4京都国際）
京都国際が泥臭い姿勢を実らせた。
1―0の八回1死二、三塁。打席の8番清水詩太は決意に満ちた表情を浮かべた。それに応えるように、小牧憲継監督がセーフティースクイズを指示。清水は内角寄りの初球を三塁側へ転がした。作戦を完璧に遂行し、リードは2点に広がった。
1死一塁からの長谷川颯の犠打が相手失策を誘って、二、三塁になった局面。安打が出ないながらも粘る相手の心を折る連続バントだった。なおも後続の西村一毅が適時二塁打を放つなど、京都国際はこの回計3得点。新潟産大付の吉野公浩監督が「しっかりバントを決められた。ウチがやりたい野球をやられた」と舌を巻く集中攻撃で、勝利を大きく引き寄せた。
京都国際はグラウンドが狭いという事情もあり、バント練習が多めだという。清水は「普段からバントは全員がやっている。だから、勝負のかかった場面でも冷静に転がせる」と誇った。
七回の先取点も犠打で好機を広げた成果。札幌日大との1回戦に続き、チーム4犠打を記録した京都国際。派手さのないスタイルを貫き、2度目の8強進出まであと1勝に迫った。（福角元伸）
