「広島-DeNA」(14日、マツダスタジアム) 始球式に為末大が登場した。息子の誕生日である10月15日にちなんで「1015」の背番号でマウンドへ。投球はワンバウンドで坂倉が捕球した。「緊張しました。河原で石を投げて練習していたんですけど…

 「広島-DeNA」(14日、マツダスタジアム)

 始球式に為末大が登場した。息子の誕生日である10月15日にちなんで「1015」の背番号でマウンドへ。投球はワンバウンドで坂倉が捕球した。「緊張しました。河原で石を投げて練習していたんですけど、全然だめでしたね」と苦笑いで振り返った。

 この日は、開催17年目を迎える「ピースナイター」。慰霊の意を表すとともに、広島にとって特別な日「8月6日」に対する多くの方々の想いや、歴史を継承し、次世代に引き継ぐきっかけとなることを目的とされている。為末氏は「小さい頃から広島で育って、原爆や平和に関することをよく聞いていた。カープの歴史も広島の復興と平和への願いが関係していると思うので、こういう機会に投げられてうれしいです」と話した。

 為末氏は広島市の出身で、幼少期から鯉党。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者であり、男子400メートルハードルの日本記録保持者でもある。

 現在はスポーツ・教育事業を行うとともに、平和構築のための研修・トレーニングを担う国際機関・国連ユニタールの親善大使を務めている。