「全国高校野球選手権・2回戦、小松大谷3-0大阪桐蔭」(14日、甲子園球場) 春4度、夏5度の全国制覇を誇る大阪桐蔭(大阪)が、初戦で甲子園初勝利を挙げた小松大谷(石川)に敗れ、夏の甲子園通算50勝目はならなかった。 大阪桐蔭は七回1死一…

 「全国高校野球選手権・2回戦、小松大谷3-0大阪桐蔭」(14日、甲子園球場)

 春4度、夏5度の全国制覇を誇る大阪桐蔭(大阪)が、初戦で甲子園初勝利を挙げた小松大谷(石川)に敗れ、夏の甲子園通算50勝目はならなかった。

 大阪桐蔭は七回1死一、二塁で守備が乱れた。一ゴロ併殺を狙った遊撃の一塁悪送球の間に1点を先制されると、2死三塁でも中前適時打で2点目を失った。八回2死三塁でも投前へのタイムリー内野安打で3点目を奪われた。打線も小松大谷の先発・西川の前に5安打に抑えられ得点できなかった。

 試合後、西谷監督は「うーん。先発の森が非常によく頑張って投げてくれてましたので、なんとか勝ちに結びつけてやりたかった」と第一声。「しぶとく粘り強くをモットーにやってきたが、最後は力及ばず残念というか無念」と話した。

 敗因については「なかなか向こうの投手を攻略できず得点できない中で、森も一生懸命投げてくれていたので責められない。やっぱちなんとかうまく点を取ってやれる形に持っていけなかったこと」と振り返った。

 小松大谷の先発・西川の打たせて取る投球の術中にはまり零敗。「形を作りたかったが、形にすらいかなかったんで残念。指導者としての力不足を感じます」と悔やんだ。

 今大会は1回戦で大社(島根)が今春センバツ準Vの報徳学園(兵庫)を3-1で破り、夏の甲子園63年ぶり勝利。2回戦でも霞ケ浦(茨城)が智弁和歌山(和歌山)を5-4で下し、春夏通じて甲子園初勝利を挙げるなど、戦前の大方の予想を覆すような試合が相次いでいる。