誰もが待ち望んだ〝広島復帰〟となりました。野津田岳人選手、川村拓夢選手、大橋祐紀選手と、夏場に主力選手が海外クラブへ相次いで移籍する不測の事態となった中、8月に3年ぶりにサンフレッチェへ帰ってきたのは川辺駿選手。広島出身でサンフレッチェの…
誰もが待ち望んだ〝広島復帰〟となりました。野津田岳人選手、川村拓夢選手、大橋祐紀選手と、夏場に主力選手が海外クラブへ相次いで移籍する不測の事態となった中、8月に3年ぶりにサンフレッチェへ帰ってきたのは川辺駿選手。広島出身でサンフレッチェの育成組織で育った生え抜きMFの海外クラブからの帰還に、ファンも大きな期待を寄せています。
まさに脂が乗った時期の復帰に、川辺選手の〝本気度〟を感じます。年齢は28歳。スイス、ベルギーと3年間は欧州の厳しい環境に身を置きながら主力として活躍し、ベルギーのクラブとはまだ契約が残っていた中での広島移籍です。海外でもまだまだやっていけるだけの力があり、再び日本代表も目指せる実力者。「年齢やパフォーマンス面でもこれからくるピークをこのクラブのために闘いたいと思った」。プロサッカー選手として、一番力を発揮できる時期を愛する広島のために戦う決断をしてくれました。
加入から1週間でさっそく初先発した11日(日)のC大阪戦でお披露目された背番号は『66』。かつて着けていた『8』も空いていた中、『66』を選んだのも川辺選手なりの意図がありました。広島ユース時代やベルギーで着けていた『6』こそが最も愛着のある背番号で、今の広島で背負っているのはプロ入りしてから常にお手本にしてきた大ベテランの青山敏弘選手。18年間も広島で背番号6を着け、「永久欠番になってもおかしくない」とその重みを理解しながらも、「いつかは背負いたい」と大きな目標となっています。
「自分のキャリアの中で間違いなく一番大きな決断だった」という今回の復帰は、まさにサンフレッチェの顔としてチームを引っ張る覚悟の表れ。今後も期待せずにいられません。(サンフレッチェ広島広報部・泰良和彦)