(第106回全国高校野球選手権大会2回戦 第8日〈14日〉の見どころ。丸数字は試合順) (1)健大高崎(群馬)―智弁学園(奈良) 1回戦は対照的な勝ち上がりだった。強打が自慢の健大高崎は犠飛の1得点を守り切った。初戦で計1安打だった中軸の…

 (第106回全国高校野球選手権大会2回戦 第8日〈14日〉の見どころ。丸数字は試合順)

 (1)健大高崎(群馬)―智弁学園(奈良)

 1回戦は対照的な勝ち上がりだった。強打が自慢の健大高崎は犠飛の1得点を守り切った。初戦で計1安打だった中軸の高山、箱山、斎藤の奮起が鍵になるだろう。智弁学園は延長十一回を13安打9得点で打ち勝った。健大高崎には石垣ら好投手がそろうが、5安打をマークした1番佐坂が波に乗れば、主導権を握れる。

 (2)大阪桐蔭―小松大谷(石川)

 1回戦で中野が完封した大阪桐蔭は平嶋、森といった最速150キロ超の好右腕も控えており層が厚い。打線も興南(沖縄)の左腕田崎を2巡目からとらえるなど対応力の高さを見せた。

 初戦で明豊(大分)に勝利した小松大谷は山崎、東野、嶋田が3安打するなど、計16安打を放ったが、連打は難しそう。1回戦は盗塁なし。次は積極的に足で揺さぶりをかけられれば、勝機はある。

 (3)京都国際―新潟産大付

 ともに、そつのない野球が得意。京都国際は1回戦で13安打、4犠打と豊富な攻撃の引き出しを見せた。4番藤本が2安打3打点、8番金本が2安打2打点と上位から下位まで得点がとれる。新潟産大付は花咲徳栄(埼玉)との初戦を制し、勢いは十分ある。好調な相手打線を乗せないために宮田、田中ら投手陣の継投でしのぎたい。

 (4)西日本短大付(福岡)―菰野(三重)

 スタメン全員2年生の菰野は、初戦を150球で完投したエース栄田の疲労が気がかり。初戦で2桁安打を放った西日本短大付は井上蓮、古賀らスイングが鋭い打者がそろい、速球にも強い。栄田は得意の変化球を駆使して、力勝負は避けたい。