<全国高校野球選手権:霞ケ浦5-4智弁和歌山>◇13日◇2回戦2年ぶり出場の智弁和歌山が霞ケ浦(茨城)に聖地初勝利を献上し、初戦で散った。21年夏の甲子園で日本一を達成後、出場した22年夏、23年春、24年夏と春夏3大会連続での初戦敗退とな…

<全国高校野球選手権:霞ケ浦5-4智弁和歌山>◇13日◇2回戦

2年ぶり出場の智弁和歌山が霞ケ浦(茨城)に聖地初勝利を献上し、初戦で散った。

21年夏の甲子園で日本一を達成後、出場した22年夏、23年春、24年夏と春夏3大会連続での初戦敗退となった。

中谷仁監督(45)は「勝たせてやれなかったので、申し訳ない気持ちです」と悔やんだ。

序盤から相手にペースを握られた。先発した背番号10、松倉汐音投手(3年)が2回に先制点を許し、地方大会含めて今夏37イニング目でチームで初の自責点がついた。5回には3連打を許してリードを広げられた。

打線は緩急を自在に操る相手左腕エース市村才樹投手(2年)を終盤まで打ちあぐねた。0-3の8回、2死一塁から途中出場の高桑京士郎外野手(3年)が左翼ポール際への2ランをマーク。木製バットを使用する4番花田悠月内野手(3年)も続き、初球を捉えて同じく左翼ポール際へ同点弾を放った。

試合は同点のまま延長タイブレークに突入。6回から登板した背番号1の渡辺颯人(はやと)投手(3年)に9回まで無失点の好投をみせるも、延長11回に2点の勝ち越しを許し、その裏の打線の反撃は届かなかった。

◆2者連続本塁打 智弁和歌山の高桑、花田が8回に記録。昨年の仙台育英・尾形樹人、湯田統真が浦和学院戦で記録して以来28度目。試合に敗れたのは47年京都二商(対岐阜商)以来、77年ぶり2度目。

◆智弁和歌山の延長戦 過去の延長戦では学校別で全国最多となる春夏通算12勝(3敗)を挙げていたが、19年夏3回戦で星稜にタイブレークの延長14回、サヨナラ3ランを許して1-4で敗れたのに次いで2連敗となった。