卓球のTリーグは24日に男子、25日に女子が開幕する。パリ・オリンピック(五輪)を沸かせた日本勢はもちろん、海外の猛者たちの参戦にも注目だ。 3日にあったパリ五輪の女子シングルス3位決定戦。4―2で勝利した早田ひな(24)は涙し、敗れた申…

 卓球のTリーグは24日に男子、25日に女子が開幕する。パリ・オリンピック(五輪)を沸かせた日本勢はもちろん、海外の猛者たちの参戦にも注目だ。

 3日にあったパリ五輪の女子シングルス3位決定戦。4―2で勝利した早田ひな(24)は涙し、敗れた申裕斌(20)が笑顔で抱き寄せた。会場から大きな拍手を送られた。

 早田は日本代表のエースであるとともに、Tリーグでは昨季、日本生命レッドエルフを2季ぶりの優勝に導いた立役者だ。

 申もまた、Tリーグで成長してきた。

 16歳で木下アビエル神奈川と契約。アジア選手権シングルスで準優勝して評価を高めた21年のシーズンから、九州アスティーダに移籍した。

 世界ランキングは7位。早田との戦いに敗れた後、「負けたことで強くなりましたし、成長につながると思います」。そう話した20歳は、混合ダブルスと団体戦で銅メダルを獲得しており、そのダイナミックなプレーには伸びしろを感じさせる。

 男子シングルスと団体戦で銀メダルを獲得したスウェーデンのトルルス・モレゴールも以前、T・T彩たまに所属していた。

 「初めての五輪で銀メダルなんて、信じられない」

 〝独創的〟と評される卓球が魅力の22歳は、日本の唐揚げが好物だ。彩たまには17歳で加入し、その後、世界的な選手に飛躍した。

 六角形のラケットを操り、パリ五輪ではシングルスで世界ランク1位の王楚欽(中国)を撃破。団体戦準決勝では、チームとして日本に逆転勝ちした。

 「世界最高峰のリーグ」をめざすTリーグは、海外トップ選手へのオファーに積極的だ。

 これまで、2012年ロンドン五輪女子シングルス銅メダリストのフェン・ティアンウェイ(シンガポール)や、パリ五輪男子シングルス4強で世界ランク3位のウーゴ・カルデラノ(ブラジル)も参戦した。

 リーグによると、今季もパリ五輪出場者が海を渡ってくる予定だ。

 男子シングルスで戸上隼輔に勝って8強入りした張禹珍(韓国)が金沢ポートと、東京五輪混合ダブルス銅メダルの男子選手である林昀儒(台湾)が木下マイスター東京と契約を済ませている。

 五輪後に契約交渉を行う海外選手も多いといい、今季もさらなる大物や、将来のスター候補が来るかもしれない。

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 Tリーグは、無料登録できる「Tid」会員を対象に男女開幕カードのチケットを抽選でプレゼントする。

 男子は24日午後2時開始の木下マイスター東京―静岡ジェ―ド戦、女子は25日午後2時開始の木下アビエル神奈川―日本生命レッドエルフ戦で、いずれも東京・国立代々木競技場第2体育館。

 両試合とも20組40人を2階自由席に招待する。申し込み締め切りは18日午後11時59分。

 詳細は応募HP(https://tleague.jp/campaign/entry.php?type=event&code=t3svb0yob6qpbou)から。(鈴木健輔)