「全国高校野球選手権・2回戦、明徳義塾7-0鳥取城北」(12日、甲子園球場) あっという間に9つの0を並べきった。明徳義塾(高知)の池崎安侍朗(あんじろう)投手(2年)が9回5安打無失点でマダックス(球数100球以内での完封)を達成。「1…

 「全国高校野球選手権・2回戦、明徳義塾7-0鳥取城北」(12日、甲子園球場)

 あっという間に9つの0を並べきった。明徳義塾(高知)の池崎安侍朗(あんじろう)投手(2年)が9回5安打無失点でマダックス(球数100球以内での完封)を達成。「1点も取らせないぞと思っていた。楽しめた」と無邪気に笑った。

 緩急を巧みに駆使して11個がゴロアウトと凡打を構築。「びびんじゃねえよ」と試合前に馬淵史郎監督(68)に声をかけられた中、ストライクゾーンへと果敢に投げ込んで球数95球で完封勝利を果たした。夏の甲子園でのマダックスは2019年の星稜・奥川恭伸(現ヤクルト)が1回戦・旭川大高戦で達成して以来5年ぶりとなった。

 「暑い中で球数は大事なので意識していた」と池崎。公式戦では初だが、練習試合ではよく達成していたという。兵庫県尼崎市出身で地元からも近い聖地で躍動した左腕。「日本一になりたい」と頂点を見据えた。