「日本ハム5-1西武」(12日、エスコンフィールド) ポーカーフェースで投げ続けた。日本ハム先発の福島蓮投手が190センチの長身から投げ下ろす最速151キロの直球主体に押しまくる。六回までノーヒットノーランを継続。七回に西川にソロを浴びた…

 「日本ハム5-1西武」(12日、エスコンフィールド)

 ポーカーフェースで投げ続けた。日本ハム先発の福島蓮投手が190センチの長身から投げ下ろす最速151キロの直球主体に押しまくる。六回までノーヒットノーランを継続。七回に西川にソロを浴びたが、七回途中1安打1失点の快投で2勝目を挙げた。

 無安打投球については「意識してなかったです」と言う。「先頭打者を出して点を取られるのが多かったので、先頭に集中することだけって感じでした」。表情を変えずに、丁寧に投げ続けた。

 育成1位で入団して3年目。痩せやすい体質を克服するため1日米1キロを食べて、体重は入団時の65キロから77キロに。球速も最速144キロから153キロに上昇。3月に支配下登録を勝ち取った。

 6月2日のDeNA戦で初勝利を挙げてから5戦未勝利、直近は3連敗していた。前回登板の7月27日・西武戦ではチームの連勝を5で止めた。その間は体の使い方を見直し「バラバラだった。そこが連動してきた」。今回も5連勝で迎えた西武戦。リベンジを果たし「止めずに済んで良かった」と淡々と振り返る。

 今季初の6連勝、政権最多の貯金11。ナイターでロッテが敗れたため6月24日以来の2位に浮上した。新庄監督は取材対応せず「選手に聞いてあげてちょーだい」とコメント対応。主役の座を譲られた21歳右腕は「表情を出さないようにしています」と語り、その由来を「小中学生はエラーが多いチームだったので。(態度に)出しても意味ないじゃないですか」と明かす。苦心の末、勝ち取った2勝目。「自信にします」とやはり冷静に話した。

 ◇福島 蓮(ふくしま・れん)2003年4月25日生まれ、21歳。青森県出身。190センチ、76キロ。右投げ右打ち。八戸西から21年度育成ドラフト1位で日本ハム入団。24年3月に支配下登録。プロ初登板初先発は24年4月17日・ソフトバンク戦。150キロ超の直球が魅力。