「ヤクルト5-4中日」(12日、神宮球場) 追いつかれてなお、ヤクルト打線が一丸になった。強い気持ちは勝利への執念に変わる。突破口を開いた長岡の二塁打を皮切りに、無死満塁で最後に決めたのはホセ・オスナ内野手。お立ち台では流ちょうな日本語で…

 「ヤクルト5-4中日」(12日、神宮球場)

 追いつかれてなお、ヤクルト打線が一丸になった。強い気持ちは勝利への執念に変わる。突破口を開いた長岡の二塁打を皮切りに、無死満塁で最後に決めたのはホセ・オスナ内野手。お立ち台では流ちょうな日本語で祝福だ。「ツバクロウ、オメデトウ」。30周年に白星を添えると、隣に寄り添ったツバクロウも目を両翼で覆った。

 サヨナラ勝利の舞台は整った。追いつかれた直後の九回に無死満塁で、オスナが「とにかく真っすぐ一本待ち」と狙いを定めて中犠飛。ずぶぬれになり、「めちゃくちゃ寒い。水かけられましたし、ムネ(村上)に頭たたかれましたし、明日試合に出られることを願います」と笑いを誘った。

 30周年を記念して行われた「つば九郎Day」は白星発進。オスナもグラウンドで「毎日あいさつを交わす」日課を力に、マスコットの“門出”を祝った。