第106回全国高校野球選手権大会で、岩手代表の花巻東は、大会7日目の13日第4試合(午後3時45分開始予定)で、滋賀代表の滋賀学園との初戦に臨む。花巻東の佐々木洋監督と滋賀学園の山口達也監督に、理想の試合展開などを聞いた。両監督には別々の…

 第106回全国高校野球選手権大会で、岩手代表の花巻東は、大会7日目の13日第4試合(午後3時45分開始予定)で、滋賀代表の滋賀学園との初戦に臨む。花巻東の佐々木洋監督と滋賀学園の山口達也監督に、理想の試合展開などを聞いた。両監督には別々の機会に取材をしており、「紙上対談」の形で紹介する。

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 ――相手校の印象は

 佐々木 多胡選手、岩井選手の二遊間が1年秋から出ていて、ミスをしないと聞く。野手陣は経験豊富というイメージがある。

 山口 右と左の投手が充実している。いかに粘り強く得点につなげていくかをイメージしている。

 ――相手の注目選手は

 佐々木 多胡選手、岩井選手が、守っても打ってもカギになると思う。初戦先発の脇本投手は球に力がある。高橋投手はゲームを作れるタイプで、変化球もうまい。投手によって攻撃の仕方を変えないといけない。

 山口 やっぱりピッチャーですね。甲子園に出てくるチームなだけあって、守備もいい。それと1年生の古城選手がカギを握る選手になると思う。

 ――自分のチームでカギになる選手は

 佐々木 簗田、村上太。突破していく、扉を開くタイプの選手2人がカギになると思う。打者陣が状況を判断して、投手ごとに対応する能力を発揮できるかもカギで、それが今一番さえているのは簗田。

 山口 ピッチャー。初戦は脇本と高橋俠だったが、ほかに土田、長崎、岩井も考えている。(登板する)ピッチャーが最少失点で抑えてくれればいい。状態が良い選手に投げさせたりして、相手の打者陣の様子もみながら変えていきたい。

 ――理想の試合展開は

 佐々木 基本的には点数を抑えたい。投手陣という最高の武器を生かし、ゲームプランとしては3―2、3―1で勝てればいい。試合ではお互い、四死球とエラーが鍵になるのではないか。

 山口 守備から攻撃につなげるチームなので、できればロースコアに持ち込みたい。

 ――試合に向けての意気込みを

 佐々木 とにかく勝ちにこだわる。(岩手大会も)1回戦のつもりで決勝まで戦ってきた。それと一緒。決勝だから、甲子園だからではなく、夏の岩手大会の1回戦だと思っていく。

 山口 初戦を突破し、大観衆の中での球場の雰囲気や土の感触は多少分かっている。初戦同様、粘って粘って勝ちたいと思っている。(聞き手・藤井怜、仲程雄平)