パリ五輪でレスリング女子57キロ級の桜井つぐみ選手に続き、男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎選手が金メダルに輝いた11日夜、2人の母校、旧高知南高校(現・高知国際高、高知市)であったパブリックビューイング(PV)会場は歓喜の渦に包ま…

 パリ五輪でレスリング女子57キロ級の桜井つぐみ選手に続き、男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎選手が金メダルに輝いた11日夜、2人の母校、旧高知南高校(現・高知国際高、高知市)であったパブリックビューイング(PV)会場は歓喜の渦に包まれた。

 ともに高知県生まれの清岡、桜井両選手は、高知南高で同級生だった。PV会場には卒業生や、2人が幼少期から一緒に練習した「高知レスリングクラブ」の関係者ら約110人が集まった。

 清岡選手は前半終了間際に連続でポイントを奪い、後半も攻めの姿勢を保って勝ち切った。会場には「やった!」と歓声が上がった。

 3年間担任だった亀井久美子さん(64)は「2人でダブル金、ってずっと願っていて、本当にとれた。こんなすごいクラスを持たせてもらってありがたい」と興奮気味に話した。

 同級生の竹崎凜星さん(22)は「幸大郎はいろんなつらいことをはね返してレスリングに打ち込んできた。それが報われたことがうれしい。僕自身が金メダルを取れたぐらい、うれしい」とねぎらった。

■清岡選手、グループトークに決意を投稿

 卒業生で作るSNSのグループトークには清岡、桜井両選手を含む35人が参加している。決勝前、清岡選手は「明日も頼むぞ」という同級生の投稿に、「明日あと一つ勝ちきって人生変えてきます」と応えたという。(原篤司)