「全国高校野球選手権・2回戦、東海大相模4-0富山商」(12日、甲子園球場) 東海大相模が完封勝ちで初戦を突破。元巨人で母校を率いる原俊介監督は甲子園初勝利を挙げた。 初回に金本のタイムリーで1点の援護をもらったエース・藤田琉生投手は7回…

 「全国高校野球選手権・2回戦、東海大相模4-0富山商」(12日、甲子園球場)

 東海大相模が完封勝ちで初戦を突破。元巨人で母校を率いる原俊介監督は甲子園初勝利を挙げた。

 初回に金本のタイムリーで1点の援護をもらったエース・藤田琉生投手は7回3安打無失点、毎回となる13奪三振の快投。スカウトのスピードガンで最速149キロを計測し、キレのある変化球を交えて相手打線を牛耳ると、打線も応えた。六回に和田の適時二塁打で貴重な追加点を奪うと、八回には柴田が今大会1号ソロを放った。九回にはダメ押しの1点を挙げ、富山商を押し切った。

 これで東海大相模は節目となる夏の甲子園20勝目。春夏通算で48勝目となった。原監督は「本当に私自身も甲子園に憧れて。3年生の時に夏の大会に出れませんでしたから。こうやって一緒にできて感無量です」と語った。

 巨人で現役引退後、学生野球資格の回復を経て東海大静岡翔洋で指導者人生をスタートさせた。「今まで出会った教え子すべてに成長させてもらった。それを経て相模に来たので、いろんなところが見えるようになった。すべての生徒、関係者に御礼を言いたい」と指揮官。藤田には「よく頑張って投げてくれた。変化球も器用にストライク取りますし、角度のある真っすぐもよかった」と目を細め、大会1号の柴田は「しっかりといいスイングしてくれて、私も、彼も、チームとしてもうれしいホームランでした」とたたえた。