<全国高校野球選手権:大社3-0報徳学園>◇11日◇1回戦32年ぶりに出場した大社(島根)が、今春センバツ準Vの報徳学園(兵庫)を下す大金星を挙げた。夏の甲子園では1961年(昭36)以来63年ぶりの白星だ。石飛文太監督(42)は「もう信じ…

<全国高校野球選手権:大社3-0報徳学園>◇11日◇1回戦

32年ぶりに出場した大社(島根)が、今春センバツ準Vの報徳学園(兵庫)を下す大金星を挙げた。夏の甲子園では1961年(昭36)以来63年ぶりの白星だ。石飛文太監督(42)は「もう信じられない、選手の力っていうのは本当に無限大だなという風に感じます」と興奮気味に振り返った。

序盤から今秋ドラフト1位候補の最速151キロ右腕、報徳学園・今朝丸裕喜投手(3年)を攻め立てた。初回に2死一、三塁から5番下条心之介外野手(3年)が左中間へ適時打を放ち、守備のミスも絡んで2点を先取。7回にも2死一、二塁から園山純正内野手(3年)が左前適時打を放ち、今朝丸をKOした。

先発したエース左腕の馬庭優太投手(3年)は、最速141キロの直球と変化球をちりばめて的を絞らせず。凡打の山を築いてセンバツ準V打線をねじ伏せた。

大社は第1回大会から1度も欠場せずに地方大会に出場し続けている全国の皆勤15校の1校。創部から123年の伝統校が、下馬評を覆して優勝候補を撃破した。

◆大社 1898年(明31)創立の県立校。生徒数は709人(女子340人)。普通科と体育科がある。野球部は1901年(明34)に創部で、部員は64人。甲子園出場は春は2度、夏は9度目。1917年(大6)大会の夏4強が最高成績。主な卒業生は伊藤光四郎(元阪神、西鉄)、石橋貢(元大洋、ヤクルト)、曽田康二(元中日、日本ハム)ら。所在地は島根県出雲市大社町北荒木1473。吉川めぐみ校長。