「全国高校野球選手権・1回戦、大社3-1報徳学園」(11日、甲子園球場) 2年連続センバツ準優勝で、V候補の報徳学園(兵庫)が大社(島根)に完封負けで初戦敗退。今秋ドラフト上位候補で最速151キロ右腕の今朝丸の最後の夏はあっけなく幕を閉じ…

 「全国高校野球選手権・1回戦、大社3-1報徳学園」(11日、甲子園球場)

 2年連続センバツ準優勝で、V候補の報徳学園(兵庫)が大社(島根)に完封負けで初戦敗退。今秋ドラフト上位候補で最速151キロ右腕の今朝丸の最後の夏はあっけなく幕を閉じた。

 今朝丸は「平常心で臨もうと思いました。バッター集中でランナーは(捕手の)徳田に任せていた」と淡々と振り返った。今後については「プロで勝てる投手になりたい」とプロ志望を明かしていた。

 センバツで2年続けてあと一歩で逃した頂点を、最初で最後の夏の甲子園でつかみにいった。初回に2死一、三塁のピンチを招き、5番の下条に先制の左前適時打を浴び、さらに守備の乱れも手伝って立ち上がりに2点を失った。

 それでも二回以降は修正し、粘りの投球を披露。六回まで7三振を奪い、追加点を許さなかった。疲れの見えた七回に4連打を浴びて3点目を失い、甲子園最後のマウンドを後にした。

 大角監督は「立ち上がりはミスが絡んだ失点でもったいない失点ですが、それ以降は立ち直ってくれて。流れを呼び込んでくれたんですが、攻撃の方で彼を助けてあげられなくて申し訳なかった」と今朝丸の奮投を労っていた。