大阪で70年以上にわたり続いた中学校の準硬式野球が今月、その歴史に幕を閉じた。大阪で独自に発展し、名だたるプロ野球選手も多く輩出した。最後の試合、選手たちはゲームセットの瞬間まで白球を追い続けた。 北摂や北河内などの36校が参加した「第7…

 大阪で70年以上にわたり続いた中学校の準硬式野球が今月、その歴史に幕を閉じた。大阪で独自に発展し、名だたるプロ野球選手も多く輩出した。最後の試合、選手たちはゲームセットの瞬間まで白球を追い続けた。

 北摂や北河内などの36校が参加した「第75回大阪中学校優勝野球大会」。決勝戦は9日、東大阪市の花園中央公園野球場で行われた。関西大学第一中(吹田市)が豊中市立第七中を18―4で破って優勝した。関西大学第一中の井原司瑳(つかさ)主将(3年)は「伝統ある大会の最後の年に優勝できてよかったです」と汗びっしょりで話した。

 準硬式球は、外見は軟式球と同じだが、中身には硬式球と同じような芯が入っている。打球音やバウンドは硬式球に近い。硬式野球のような「カキン」という打撃音や、本格的なプレーが楽しめるとあって、野球熱の高い大阪で広まった。