「全国高校野球選手権・１回戦、早実８－４鳴門渦潮」（１１日、甲子園球場）　早実の今秋ドラフト候補・宇野真仁朗内野手（３年）が木製バットでプロ並みの特大飛球を放ち、場内をどよめかせた。２点を追う二回２死満塁。フルカウントからの１０球目を捉え…

　「全国高校野球選手権・１回戦、早実８－４鳴門渦潮」（１１日、甲子園球場）

　早実の今秋ドラフト候補・宇野真仁朗内野手（３年）が木製バットでプロ並みの特大飛球を放ち、場内をどよめかせた。２点を追う二回２死満塁。フルカウントからの１０球目を捉えた打球が左翼フェンスを直撃。走者一掃の逆転３点二塁打となった。

　初回無死走者なしでの第１打席は深く守った左翼の前に打球を運び、一塁を一気に回って二塁打に。左前打を放った八回には２死から二塁内野安打の間に二塁から一気に本塁を陥れる好走塁で、７点目のホームを踏んだ。

　強打に加えて走塁でも非凡さを見せつけた宇野は「自分たちの野球で１勝ができてよかった」とまず主将として勝利を喜んだ。左越え３点二塁打については「２死だったので、１点でもいいから（走者を）かえしたいとセンター返しを意識した。うまく変化球に反応できた」。本塁打と思ったかと問われ「いい感じで打球が上がったので結構飛ぶかなと思ったが、自分の中では完璧ではなく少し泳いだかなという感じ。力が足りなかったなと思った」と話した。

　木製バットでの特大飛球については「新基準のバットになってからずっと木製を使ってきたので、練習の成果が出せただけ」とサラリ。自己採点は「８０点くらい」とし「まだまだバッティングでも少し雑な部分があったので、満点には程遠い」と自己分析した。