◆パリ五輪 第16日 ▽陸上(10日、フランス競技場) 【パリ(10日)=手島 莉子】男子1600メートルリレー決勝で日本(中島 佑気ジョセフ―川端 魁人―佐藤 風雅―佐藤 拳太郎)は2分58秒33で6位だった。同種目日本勢初のメダル獲得に…

◆パリ五輪 第16日 ▽陸上(10日、フランス競技場)

 【パリ(10日)=手島 莉子】男子1600メートルリレー決勝で日本(中島 佑気ジョセフ―川端 魁人―佐藤 風雅―佐藤 拳太郎)は2分58秒33で6位だった。同種目日本勢初のメダル獲得には届かなかった。

 予選は日本新記録となる2分59秒48の組4着で、タイム順で拾われた。決勝でもアジア記録を更新したが、

 個人種目の400メートルでは昨年、佐藤拳太郎(富士通)が44秒77をマーク。高野進の持っていたトラック種目で日本最古の日本記録、44秒78を32年ぶりに塗り替える大快挙を成し遂げるなど、飛躍を遂げる注目種目だ。ただ、今大会では佐藤拳、佐藤風雅(ミズノ)、中島佑気ジョセフ(富士通)がまさかの予選敗退。敗者復活レースもあったが、全選手1600メートルリレーに合わせるため出場を見送っていた。

 22年世界選手権(オレゴン)は佐藤風雅、川端魁人、ウォルシュ・ジュリアン、中島佑気ジョセフで臨み19年ぶりに進出した決勝で銅メダルまで0秒79のアジア&日本新の2分59秒51で、4位入賞の大健闘だった。パリ五輪出場枠を獲得した今年5月の世界リレー(佐藤拳、佐藤風、中島、川端)は、バトンミスがあった中で銅メダルにわずか0秒04差の4位。現実味を帯びる五輪初の表彰台入りへ、佐藤拳は「パリでは数段強いマイルチームをお見せできる」と自信を見せている。

 期待された昨年の世陸は予選敗退。試合後は3時間近くミーティングし「目標へのベクトルを同じに向ける」と佐藤拳は説明。全員が「メダル」というターゲットを再認識した。攻めのレースを貫いたが、表彰台には届かなかった。