<パリオリンピック(五輪):卓球>◇10日◇女子決勝◇パリ南アリーナ【パリ=松本航】世界ランク2位の日本(早田ひな、平野美宇、張本美和)が、4連覇中の同1位中国(孫穎莎、陳夢、王曼■(■は日の下に立))に敗れ、前回の2021年東京大会に続く…

<パリオリンピック(五輪):卓球>◇10日◇女子決勝◇パリ南アリーナ

【パリ=松本航】世界ランク2位の日本(早田ひな、平野美宇、張本美和)が、4連覇中の同1位中国(孫穎莎、陳夢、王曼■(■は日の下に立))に敗れ、前回の2021年東京大会に続く銀メダルとなった。中国は5連覇を達成した。

卓球王国で世界ランキングの1~3位の強敵中国相手に、日本の3人は全ての力をぶつけた。

第1試合のダブルスでは「秘策」を展開した。ここまでの3試合の早田、平野組から初めて早田、張本美組に変更して臨んだ。「秘策」で不意を突かれたのか、第1ゲームは陳、王組から11-9と先取。その後も抜群のコンビネーションで一時は優位な展開だったが、最後は中国ペアの底力を前に2-3で落とした。

第2試合は平野が世界ランク1位の孫に挑んだ。対戦成績は2勝5敗。昨年7月の国際大会では勝利するなど相性は悪くなかったが、0-3のストレートで敗れ、第1試合に続く第2試合も落とした。

第3試合は張本美が世界ランク3位の王に挑んだ。最年少の高校1年生は王を追い詰める場面もあったが、経験勝る歴戦の相手を上回ることはできなかった。結局日本は0-3で中国に敗れた。

2大会連続の銀メダル。中国の高い壁に、またも阻まれたが、ケガを抱えた早田を中心に成長の跡はみせた。パリ五輪に向けては国内外の競技会を対象に、約2年に及ぶ選考レースが繰り広げられた。過酷な道を経験した3人は、たどり着いたパリの舞台で全力を尽くした。