陸上男子走り高跳び決勝(日本時間11日午前2時)に出場する、21年東京五輪金メダルのジャンマルコ・タンベリ(イタリア)が10日、自身のSNSで緊急搬送され吐血したことを明かした。それでも開始2時間前に強行出場に意欲を見せている。 今季シー…

 陸上男子走り高跳び決勝(日本時間11日午前2時)に出場する、21年東京五輪金メダルのジャンマルコ・タンベリ(イタリア)が10日、自身のSNSで緊急搬送され吐血したことを明かした。それでも開始2時間前に強行出場に意欲を見せている。

 今季シーズンベスト2メートル37の記録を持つタンベリは4日に「脇腹に撃たれたような痛み」を訴え、検査の結果腎臓結石が発覚。1日遅れてパリ入りし、7日に行われた予選は2メートル24を成功させ通過した。

 ところが決勝を控えた10日午前5時に再び痛みを覚え、インスタグラムに「すべてが終わった…5時間経ってもまだ痛い。どうやってこの状態で飛べばいいか分からない」と吐露した。その5時間後、再びインスタグラムを更新。「10時間経過してもまだ痛い。2回吐血して救急搬送された」と点滴を受けている写真を投稿した。

 SNS上には無理せず棄権を勧める声があふれたが、試合開始2時間前に再びインスタグラムを更新。パスを首から下げ、ジャージー姿で「いくよ!」との言葉とともに、怒ったような顔文字を6つ並べた。

 タンベリはイタリア選手団の旗手を務め、7月26日の開会式中に、結婚指輪が外れセーヌ川に落とすトラブルに見舞われた妻に謝罪。「君の指輪もセーヌ川に投げ入れよう!ずっと一緒にいられるように」と提案し世界中で話題となった。