「中日0-2巨人」(10日、バンテリンドーム) 巨人が完封リレーで中日を下した。初回、ヘルナンデスの8号ソロで先制すると、三回は1死一塁で右中間を破る適時二塁打。助っ人が2安打2打点で勝利に導いた。投げては先発の井上が6回2安打無失点で5…

 「中日0-2巨人」(10日、バンテリンドーム)

 巨人が完封リレーで中日を下した。初回、ヘルナンデスの8号ソロで先制すると、三回は1死一塁で右中間を破る適時二塁打。助っ人が2安打2打点で勝利に導いた。投げては先発の井上が6回2安打無失点で5勝目(4敗)。投打にガッチリとかみ合った勝利で首位・広島をピタリと追う。

 試合は初回、2死からヘルナンデスの打席。2球で簡単に追い込まれたが、3球勝負のスライダーを狙った。6試合ぶりの一発に「打ったのは高めに浮いたスライダーです。甘い球を見逃さずとらえる事ができました。先制できてよかったです」とコメントを残した。

 ヘルナンデスが本塁打を放てば、8戦で7勝1分けの無敗。“神話弾”でムードが高まると、さらに三回には、1死から吉川が中前安打で出塁。すかさず二盗を決めると、ヘルナンデスが右中間へ適時二塁打を放った。

 一方、先発の井上は序盤から力のこもった投球。前回3日のヤクルト戦では、2点リードで迎えた五回2死から連続四球などで失点。あと1死で勝利投手の権利を得る中、阿部監督が継投を決断。結果的に勝利したが、試合後には「酷い。その一言です」と厳しかった。1週間の調整でインステップする悪癖を修正。結果で汚名を返上した。

 六回以降はケラー、バルドナード、大勢と勝利の方程式でつなぎ、2点のリードを守り抜いた。