今春の東京六大学野球リーグで7季ぶり47度目の優勝を飾った早大・小宮山悟監督と部員約50人が9日、夏季キャンプを行う新潟県南魚沼市内にある池田記念美術館を訪問した。 同美術館はベースボール・マガジン社の創設者である池田恒雄氏(1989年野…

 今春の東京六大学野球リーグで7季ぶり47度目の優勝を飾った早大・小宮山悟監督と部員約50人が9日、夏季キャンプを行う新潟県南魚沼市内にある池田記念美術館を訪問した。

 同美術館はベースボール・マガジン社の創設者である池田恒雄氏(1989年野球殿堂入り)の強い志の下、1998年に開館。「学生野球の父」と言われた飛田穂洲氏(早稲田大学野球部初代監督、1960年野球殿堂入り)の直筆原稿のほか、早稲田大学野球部初代部長・安部磯雄氏(1959年野球殿堂入り)の色紙や、戦前に活躍した伊達正男氏(1989年野球殿堂入り)のユニホームなど、同野球部関連の資料の数々が展示されている。学生たちは約1時間、食い入るようにして歴史と伝統に触れ合った。

 小宮山悟監督は「ベースボール・マガジン社の先代の社長である池田恒雄さんと早稲田大学野球部とのつながりを考えると、足を運ぶべき場所だと思っています。あえて8月9日に設定して『野球の日』ということで、来年以降も南魚沼におじゃますることがあれば、足を運ぶつもりでいます。秋に勝てば『南魚沼のおかげ』だと言える。(秋は)2年続けてあと1勝で優勝を逃してきた。あと1勝をどう埋めるかを課題に、この春は勝てました。そう簡単に連覇ができるものではないことは十分に理解していますが、何とか成し遂げたい。そのためにも、南魚沼で徹底的に強化するつもりでいます」とコメント。主将で今秋ドラフト候補の印出太一捕手(4年・中京大中京高)は「今年で訪問するのは3回目ですが、飛田先生の巻頭言を見るたび、早稲田大学野球部の歴史と伝統を肌で感じます。多くのご支援をいただいている方に、秋も結果で返していかないといけない。春はリーグ優勝しましたが、全日本大学選手権ではあと一つ、勝ち切れずに日本の大学で2位。秋も東京六大学で勝つことは大変なことですが、春秋連覇を目指し、明治神宮大会でリベンジして、日本一を達成する。後輩たちに何かを残して卒業したいです」と決意を新たにした。