「全国高校野球選手権・1回戦、菰野6-2南陽工」(9日、甲子園球場) 大舞台での勇姿を見に来てくれた先輩に初の聖地星を届けた。菰野ナインがカクテル光線に照らされた甲子園で躍動。阪神でOBの西勇輝が生観戦する中で春夏通じて初勝利を手にした。…

 「全国高校野球選手権・1回戦、菰野6-2南陽工」(9日、甲子園球場)

 大舞台での勇姿を見に来てくれた先輩に初の聖地星を届けた。菰野ナインがカクテル光線に照らされた甲子園で躍動。阪神でOBの西勇輝が生観戦する中で春夏通じて初勝利を手にした。

 エース左腕・栄田人逢投手(2年)は先発して9回9安打2失点、150球の熱投を披露。ピンチでも表情を変えることなく最後までマウンドに立ち続けた。同じ投手の西勇が見に来ていたことを知り、「1勝できてよかった」と胸をなで下ろした。

 スタメン全員が2年生。ナインは3年生の思いを背負って14安打6得点と猛打を振るった。4番・野田親之介内野手(2年)は先制を含む4打数2安打1打点と躍動。「3年生が出られない分、チームを勝たせないといけない」と、ベンチでサポート役に回ってくれている先輩たちのためにも負けるわけにはいかなかった。

 三重大会直前に不祥事による監督交代の苦難を乗り越えて立った夢舞台。学年の垣根を越えて部員50人で勝利を重ねていく。