(9日、第106回全国高校野球選手権大会1回戦 菰野6―2南陽工) 先発した1番から9番まで2年生が並んだ菰野。アルプススタンドで声を張って選手を後押ししたのは3年生たちだ。 応援リーダーを務めたのは、阿部天斗(たかと)さん(3年)。ベン…

 (9日、第106回全国高校野球選手権大会1回戦 菰野6―2南陽工)

 先発した1番から9番まで2年生が並んだ菰野。アルプススタンドで声を張って選手を後押ししたのは3年生たちだ。

 応援リーダーを務めたのは、阿部天斗(たかと)さん(3年)。ベンチに入れず悔しかった。それでも、「あいつらがどれだけ強いか、自分たち3年生が一番知っている」。後輩に思いを託し、メガホンを手に精いっぱい声を張り、体を揺らした。

 堀田貴雅さん(3年)も同じ気持ちだという。憧れた甲子園のグラウンドでこの日、試合前に守備練習のノッカーを務めた。だが、緊張してうまく打てなかった。「リベンジするため、きょうは勝ってもらわないと困る」。憧れの地に立たせてくれた後輩たちのさらなる活躍に期待を込めて応援した。

 グラウンドで戦う選手たちの背中には、頼れる3年生がついている。(松本敏博)