「中日9-2巨人」(9日、バンテリンドーム) 首位・広島を追う巨人が投壊で中日とのカード初戦を落とした。初回、先発の又木が5失点と炎上した。裏の攻撃で代打・オコエを送られ、早々と1回5失点KO。序盤から劣勢を強いられた。 まさか、まさかの…

 「中日9-2巨人」(9日、バンテリンドーム)

 首位・広島を追う巨人が投壊で中日とのカード初戦を落とした。初回、先発の又木が5失点と炎上した。裏の攻撃で代打・オコエを送られ、早々と1回5失点KO。序盤から劣勢を強いられた。

 まさか、まさかの展開に、阿部監督の表情も曇った。ルーキー先発・又木が開始直後の5失点で1回KO。広いバンテリンドームで1イニングに2被弾と、首位争い中に水を差す背信投球に即刻交代となった。2番手の高橋礼も粘れず、3回4失点とまさかの投壊。反撃ムードも出なかった。

 ローテの谷間で巡ったチャンス。今季3度目の先発だったが、又木は「役割を果たせず、チームに申し訳ない」と唇をかんだ。初回、先頭の岡林に四球を与えた。けん制アウト(記録は盗塁死)を奪うも、福永にもストレートの四球。制球が定まらない中で1死一、二塁から細川には初球、甘く入った144キロを左翼スタンドまで運ばれた。

 さらに2死三塁から、木下に左翼越え2ランを浴びると、阿部監督は二回の攻撃で早々と代打・オコエを送った。制球面の課題を指摘されてきた中、改善の兆しすら見えない背信投球。9連戦の4試合目で投手をつぎ込む展開は、この先の戦いにも影響を及ぼすことになりそうだ。