<パリオリンピック(五輪):陸上>◇9日◇男子1600メートルリレー予選1組◇フランス競技場日本が2分59秒48の日本新記録で決勝進出を決めた。1組4着で3位以内の着順での突破は逃したが、3着以下のタイム1位で進出を決めた。1走の中島佑気ジ…

<パリオリンピック(五輪):陸上>◇9日◇男子1600メートルリレー予選1組◇フランス競技場

日本が2分59秒48の日本新記録で決勝進出を決めた。1組4着で3位以内の着順での突破は逃したが、3着以下のタイム1位で進出を決めた。

1走の中島佑気ジョセフ(22=富士通)が後半の粘りの力走で3番手で2走の川端魁人(25=中京大クラブ)にバトンをつなぐと、3走の佐藤風雅(28=ミズノ)も3番手をキープ。アンカーの佐藤拳太郎(29=富士通)が米国に逆転されたが、22年の世界選手権(オレゴン)でマークした日本記録を0・03秒上回った。

タイム自体は全体の44番目。10日に行われる決勝で、0秒09秒差でメダルを逃した過去最高の04年アテネ大会の4位を上回る、悲願のメダル獲得を目指す。

最強メンバーで臨んだ。44秒77の日本記録保持者の佐藤拳と、44秒88の日本歴代3位の記録を持つ佐藤風。45秒04の同5位で日本選手権2連覇の中島。日本の400メートルの日本歴代記録上位5人中3人がメンバーに名前を連ねていた。

4日の男子400メートル予選で佐藤拳、中島、佐藤風の出場3選手はいずれも敗退したが、3人とも「1600メートルリレーに集中し、より高い順位の獲得を目指すため」と敗者復活戦を辞退してリレーに万全の準備で備えた。

22年世界選手権では4位とメダルに肉薄している。予選の日本新記録で五輪初の同種目メダルへ弾みをつけた。