26年ぶりの勝利は果たせなかった――。第106回全国高校野球選手権大会に出場した岐阜城北は、開会式があった7日の第3試合で強豪・智弁学園(奈良)と対戦。激闘の末に敗れた。九回2死までリードし、勝利まであと一歩の惜敗だった。      ◇ …

 26年ぶりの勝利は果たせなかった――。第106回全国高校野球選手権大会に出場した岐阜城北は、開会式があった7日の第3試合で強豪・智弁学園(奈良)と対戦。激闘の末に敗れた。九回2死までリードし、勝利まであと一歩の惜敗だった。

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 今大会から暑さ対策の2部制が導入され、岐阜城北と智弁学園の試合開始は午後7時前だった。

 プロ野球でおなじみのナイター。岐阜城北は平日の練習も暗くなってからは照明の下でプレーしており、「慣れていると思います。甲子園の照明を確認し、コミュニケーションを取って試合に入ります」(富田舜士主将、3年)と落ち着いていた。

 エースの中本陽大投手(3年)は、気温が下がることから「自分はありがたいです」。秋田和哉監督は「(試合を)早朝や夜に実施することは当然考えていいことだ」と前向きな評価をした。

 大きな混乱もなく始まった試合は、智弁学園が攻勢に出るものの、中本投手が速球と変化球を織り交ぜて要所を締め、得点を許さない。

 逆に三回、岐阜城北は3安打に盗塁を絡めて2点を先制。中本投手は走者は出すが、仲間の好守で失点を防ぎ、六回には三者三振を奪った。

 だが勝利目前の九回2死から追いつかれ、延長で競り負けた。

 亀山優斗投手(2年)にマウンドを譲るまで150球を投じた中本投手は「序盤から苦しい展開が続いたが、持ち味の粘りを甲子園で発揮できた」と振り返った。(高原敦)