「ヤクルト3-6阪神」(8日、神宮球場) 降り注ぐ大歓声に高々と帽子を掲げて、勝利の帰路を進んだ。阪神・ビーズリーが7回4安打1失点でゲームを作って、自身3連勝で6勝目。「なるべく長く試合で投げたいというのがあって、それができたね。攻撃陣…

 「ヤクルト3-6阪神」(8日、神宮球場)

 降り注ぐ大歓声に高々と帽子を掲げて、勝利の帰路を進んだ。阪神・ビーズリーが7回4安打1失点でゲームを作って、自身3連勝で6勝目。「なるべく長く試合で投げたいというのがあって、それができたね。攻撃陣がしっかり点を取ってくれて、ここまで投げることができたので、守備にも攻撃にも感謝してるよ」。投打の歯車がかみ合っての白星を誇った。

 昨年4月30日以来となった神宮のマウンドの感触には「悪かったよ。あんまり僕には合わなかった」と苦笑。二回に下位打線の連打で先制点を献上したが、崩れることなく修正した。「いいマウンドも悪いマウンドも、どこでも自分で調整して投げないといけない」と立ち位置を変えるなど工夫をこらした。

 三回以降は折れたバットに守りが邪魔された、アンラッキーな1安打のみ。六回2死では2戦連続でチームが煮え湯を飲まされていた村上を直球で空振り三振に切ると、そのままマウンドで1回転し右拳を握った。打席でも五回1死から四球を選んで、一挙4得点の呼び水に。投打で責務を果たした助っ人が、猛虎に再び勢いを与えた。