「オリックス3-0西武」(8日、京セラドーム大阪) 初のお立ち台で、端正なマスクがはじけた。「やっと勝てたなという思いが一番強いです」。オリックス・高島が今季5試合目の先発でプロ初勝利。記念球を渡す相手を問われ「8月4日に入籍したんで奥さ…

 「オリックス3-0西武」(8日、京セラドーム大阪)

 初のお立ち台で、端正なマスクがはじけた。「やっと勝てたなという思いが一番強いです」。オリックス・高島が今季5試合目の先発でプロ初勝利。記念球を渡す相手を問われ「8月4日に入籍したんで奥さんにあげたい」とファンの前で堂々と告白した。

 1点リードの五回のピンチを乗り切った。1死から連続四球でピンチを招くも、野村大を低めの直球で遊ゴロ併殺に仕留めた。5回1安打無失点。今季2度目の同一カード3連勝を導く快投だった。

 社会人の王子在籍1年目に知人の紹介で同い年の愛妻と出会い、寮生の現在は東京-大阪間で遠距離恋愛を継続中。4日に大阪で会ったタイミングで籍を入れた。「打ち込まれた後も励ましの言葉をくれたりした。自分一人じゃないっていうのはすごい大きかった」と感謝は尽きない。

 入籍後の初登板で記念星。愛妻に最高の恩返しができた。「王子から来た王子様」と称されるイケメン。突然の入籍発表にオリ姫から悲鳴も上がったが、永遠の伴侶を得た高島が、マウンドで躍動を続けていく。

 ◆高島 泰都(たかしま・たいと)1999年12月3日生まれ、24歳。北海道出身。181センチ、80キロ。右投げ右打ち。投手。滝川西、明大、王子を経て23年度ドラフト5位でオリックス入団。プロ初登板は24年3月31日・ソフトバンク戦。明大時代は準硬式でプレーしていた異色の経歴の持ち主。