第106回全国高校野球選手権3日目の9日、山口県代表の南陽工は三重県代表の菰野と第3試合で対戦する。南陽工の山崎康浩監督(62)と菰野の森田亮太監督(38)に、互いのチームの印象や戦い方などを聞いた。      ◇ ――相手チームの印象は…

 第106回全国高校野球選手権3日目の9日、山口県代表の南陽工は三重県代表の菰野と第3試合で対戦する。南陽工の山崎康浩監督(62)と菰野の森田亮太監督(38)に、互いのチームの印象や戦い方などを聞いた。

     ◇

 ――相手チームの印象は

 山崎 うちとよく似たタイプのチームではないか。甲子園出場の回数(夏は南陽工4回目、菰野3回目)、何年ぶりかというのも(南陽工は14年ぶり、菰野は16年ぶり)、(2年生の多い)若いチームだというのも共通している。

 森田 勝ち上がりぶりから粘り強いチームという印象。2年生中心で本校と似ている。

 ――予想される試合展開は

 山崎 ピッチャーがいいので、たくさんチャンスをもらえるとは思っていない。

 森田 我慢比べと思う。甲子園の雰囲気に惑わされず、我慢して自分たちの野球を後半までしていけるかが勝負。

 ――相手チームで警戒する選手は

 山崎 ショートの加瀬選手は非常に素晴らしいセンス。山口の中であまり見ないショートだ。ピッチャーは無駄な球がほとんど見受けられない。なかなか攻略は難しいのでは。

 森田 全員警戒して対策したい。

 ――自チームでカギを握る選手は

 山崎 やっぱりバッテリー。若くて経験が少ない。大舞台でどういう力の発揮の仕方をするのか。

 森田 バッテリーを含め、まず守りが落ち着いて試合に入れるかどうか。

 ――初戦に向けた意気込みを

 山崎 46年、夏の甲子園で勝っていない。その間ずっと変わらず、支援と声援を賜ってきたので何とかご期待にそいたい。

 森田 16年ぶりの出場で、支援、応援を感じている。まず、その期待に応えられるように精いっぱい本校の野球ができたらいい。

 ――それぞれ若いチーム。選手にどう声をかけるか

 山崎 合言葉は「いつも通り」。結果が芳しくなかったら、その「いつも通り」を反省する。それに尽きる。

 森田 スピード感をもって先手を取って自分たちの野球を、というところを毎日ミーティングで話している。(青瀬健、本井宏人)