第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、新潟産大付は9日、初戦を迎える。吉野公浩監督と対戦相手の花咲徳栄(埼玉)の岩井隆監督に、双方の戦力分析や想定する試合展開、意気込みなどを聞いた。 ――相手チームの印象…

 第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、新潟産大付は9日、初戦を迎える。吉野公浩監督と対戦相手の花咲徳栄(埼玉)の岩井隆監督に、双方の戦力分析や想定する試合展開、意気込みなどを聞いた。

 ――相手チームの印象は。

 吉野 試合巧者で相手に流れを渡さないという印象です。甲子園の常連校なので勝ち方を知っている。打線も切れ目がないですね。

 岩井 派手ではないが、つなぐ野球をする印象です。選手一人ひとりが自分の役割をよく分かっているチームだと思いますね。

 ――警戒する相手の選手は。

 吉野 エースの上原投手の球威についていけるかということが一つ。打線では1、2番の出塁を許すと厄介だと思います。3番と4番が高校トップクラスの選手ですので。

 岩井 投手です。特に田中投手は甲子園のマウンドに合うんじゃないかなと思っています。打線には走れる選手が数人いるので、この足は警戒したいですね。

 ――自らのチームで鍵になる選手は。

 吉野 攻撃では戸嶋と平野の出塁率にかかっていると思います。投手は宮田と田中がどこまで試合をつくれるかだと思います。

 岩井 全員です。よく石塚の名前が挙がりますが、彼だけが目立つチームでは勝てない。やっぱり全員がポイントだと思っています。

 ――理想の試合展開は。

 吉野 失点はある程度、覚悟はしています。どこまで食らいついていけるかっていう部分を大事にしたいですね。

 岩井 後半で勝負です。埼玉大会では前半は静かに入り、後半で勝ち抜いてきたので、後半勝負でいきたいと思います。

 ――初戦への意気込みを。

 吉野 新潟大会は厳しい戦いが多かったのですが、それを勝ち抜いての初出場です。とにかく思い切って戦いたいと思います。

 岩井 苦しんで埼玉大会を勝ち抜いてきました。だからこそ選手には甲子園で思い切って、全部出し切ってくれればと思っています。(鈴木剛志)