第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)は7日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕し、富山代表の富山商が開会式で堂々と行進した。 開会式は午前8時半に始まった。南から北の順で入場し、富山商は28番目に姿を見せた。富山…

 第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)は7日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕し、富山代表の富山商が開会式で堂々と行進した。

 開会式は午前8時半に始まった。南から北の順で入場し、富山商は28番目に姿を見せた。富山大会の優勝旗を持つ鶴田尚冴(しょうご)主将(3年)を先頭に、新井丈弐偉(じょにい)選手(同)の「イッチ、ニイ、イッチ、ニイ」の音頭で、20人の選手が大きく腕を振って行進した。鶴田主将は「去年は緊張していたが、今年は落ち着いて行進できた。試合に向けて『やってやる』という気持ちが強くなった」と話した。

 「富山商」のプラカードで先導したのは、西宮市立西宮高校の皆川杏実(あみ)さん(2年)。校内のオーディションに合格し、富山商に決まった。行進前、鶴田主将と「頑張ろうね」と声をかけ合ったという。吹奏楽部に所属しサックスを担当しているという。「富山商の試合を球場で見たいのですが、コンクールと重なって来られません。でも全力で応援します」と話していた。

 富山商は、大会第6日の第2試合(12日午前10時35分開始予定)で東海大相模(神奈川)と対戦する。(前多健吾)